毎年暑中見舞いを送っている相手から、年末に喪中のハガキを受け取った場合、暑中見舞いのハガキを送っていいのか迷ってしまいますね。
喪中の時に、年賀状を出さずに喪中ハガキを出す事は世間一般に知られていますが、暑中お見舞いは喪中の相手に送ってもいいのでしょうか。
もし暑中見舞いを送るとしたら、相手の方に失礼のないよう対応したいですよね。
喪中の相手へ暑中見舞いを送る場合の正しいマナーについてご紹介いたします。
暑中見舞いを喪中の相手に送るときの文例は?
「暑中見舞い」とは、厳しい夏の暑さが続く時に送る季節の挨拶状です。
普段なかなか会うことのできない知人や友人、お世話になっている人やお客様に対して、安否を伺ったり、近況報告したりする役割を持っています。
「喪中」とは故人を偲ぶ期間のことで、この期間中はお祝いごとを行ったり参加したりすることを控えます。
喪中の間はお祝い事は慎むというのが、基本の考え方になるようです。
暑中見舞いはお祝いごとではなく「季節のご挨拶」で、夏の暑さが厳しい時期に、相手の健康を気遣う趣旨ものです
暑中見舞いのハガキや手紙を送ったり贈り物をしたりしてこちらの近況をお知らせし、相手を気遣うというのが暑中見舞いの意味になります。
相手に対して、健康面の心配をしていることや自分の近況を伝える為の手紙ということになります。
喪中のハガキをもらった相手でも、暑中見舞いは出しても大丈夫です。
相手の方にお悔やみと冥福を伝える、暑中お見舞いの例文をご紹介いたします。
暑中お見舞い、申し上げます。
〇〇さんがご逝去なさり、ご家族の皆様においては、寂しい毎日をお過ごしかと、お察しいたします。
お悔やみ申し上げますとともに、謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。
暑さ厳しき折から、どうぞ、お体に気をつけてお過ごしください。
平成〇〇年 七月
暑中お見舞い申し上げます。
暑さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
●●様におかれましては●●様のご逝去によりお忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
少しでも早く寂しさが和らげばと心からお悔やみ申し上げます。
お身体には十分ご注意いただき、健やかな毎日をお過ごしくださいますよう心からお祈り申し上げます。
平成〇〇年7月
とこのように相手の事を気遣う事を、忘れずに伝えるようにしましょう。
暑中見舞いを喪中の相手に送るときの正しいマナーはこれ!
喪中の相手への暑中見舞いはいつまでに出す?
相手が喪中の時は、特に失礼のないようにしたいものです。
忌中の期間は一般的には四十九日法要までです。
喪中の相手に対する暑中見舞いのマナーには、絶対守らなければならないルールや決まりごとはありません。
しかし、暑中見舞いのハガキを送る時期に注意が必要です。
四十九日(故人が亡くなってから7週間)の間は喪に服す期間になります。
相手が悲しみに伏せている期間になるので、四十九日までは、何かと忙しく落ち着かない時です。
四十九日が過ぎてから、暑中お見舞いのハガキを出すようにしましょう。
四十九日を過ぎても時期的に暑中見舞いではない場合は、残暑見舞いを出すようにしても構いません。
暑中見舞いの時期は、梅雨が明けてから立秋前までです。
梅雨の時期によるのですが、一般的に7月上旬~8月上旬のようです。
残暑見舞いの時期は、立秋から白露の前日までです。暑中見舞いが過ぎた時期(8月上旬)から9月上旬が一般的です。
四十九日の日程がわからない場合はどうする?
喪中の相手の四十九日の時期が、いつかはっきりわからない場合があると思います。
その時は、残暑見舞いや年賀状の時期まで挨拶を見送って、暑中お見舞いは出さないようにしましょう。
相手が喪中の場合のハガキですが、暑中見舞いのはがきはイラストが印字されていることが多いですよね。
派手めのカラフルなものは避けて、シンプルで控えめなデザインのものを選ぶようにしましょう。
最後に
いかがでしたか。
喪中の相手に対する気をつけなければならない暑中お見舞いについて書いてきました。
暑中お見舞いのハガキだけでなく、「お中元」や「お歳暮」は基本的に、喪中に贈ることや受け取ることは問題ないようです。
お中元やお歳暮は、日頃お世話になっている人に、感謝を込めて贈るものなので、何かお祝いするものではないからです。
暑中見舞いも相手の体調を気遣うものであって祝い事ではないので、服喪期間であっても問題ありません。
喪中のときの暑中見舞いは、四十九日が過ぎてから出すようにしましょう。