土用の丑の日うなぎ以外のおすすめの食べ物!行事食をこどもと楽しむには?

土用の丑の日といえばやはり「うなぎ」!!

土用の丑の日が近づくと、スーパーなどでは所狭しと美味しそうなうなぎのかば焼きや白焼きが陳列され、一年に一度だからと少し高価なうなぎを購入される方も多いのではないでしょうか。

ですが、アレルギーがあったり、家族にうなぎが苦手な人がいたりするご家庭もありますよね。

食育の意味でも行事食をこどもに食べさせたいし・・・、と土用の丑の日の献立に悩まれているお母さん達必見!!

うなぎ以外のおすすめの食べ物や、土用の丑の日の行事食が「うなぎ」となった由来も含めてご紹介いたします。

ぜひお子さんに説明してあげつつ、土用の丑の日の献立を考えるのにお役立てくださいね!

土用の丑の日でうなぎ以外のおすすめの食べ物はこれだ!

うなぎは、夏バテや疲労回復に効果があり、ビタミンAが豊富で美肌効果も期待できる、栄養満点な食材です。

まずは、「土用の丑の日はうなぎを食べる」となった由来を軽くご説明いたします。

うなぎは脂がのっていてこってりしていますよね。

実は初冬が旬なのです。

そこで、

夏はあまり売れなかったうなぎを売るための戦略だった

という説があります。

意外と有名な話なので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

江戸時代頃の日本では、土用の丑の日には、「丑の日」にちなんで

「う」と名前の付く食べ物を食べると夏負けしない

と言われていました。

そこで、平賀源内さんという方が、うなぎ屋さんの店先に「本日、土用の丑の日」と張り紙をするようにアドバイスをしました。

お陰でそのうなぎ屋さんはその日大繁盛し、ほかの店も便乗したことから、土用の丑の日はうなぎを食べるというのが主流になったそうです。

他にも諸説あるようですが・・・。

ということはですよ!!

土用の丑の日はうなぎにこだわらず、「う」のつく夏バテ防止に良いとされる食べ物を食べれば良いって訳です!!

うなぎはむしろ後付けで広まっただけですからね。

「う」のつく夏負けしない食べ物・・・。

なかなか難しいですよね!!

それでは、昔から土用の丑の日に食べられてきた「う」のつくおすすめ食材をいくつか紹介します♪

うめぼし

クエン酸がたっぷり含まれており、疲労回復に効果あり!!

梅干しの酸味は食欲を増進させ、胃腸の消化吸収を助けてくれます。

定番のおにぎりだけでなく、梅和え梅肉ソースなんかにして、さっぱりと食べられますね!

ウリ科のもの

きゅうりやスイカはウリ科の食べ物で夏が旬です。ゴーヤやかぼちゃ、冬瓜などもウリ科の食べ物です。

カリウムや水分を多く含んでいるので、体にこもった熱を冷ましてくれます。

きゅうりのたたきやお漬物などがお手軽です。

うどん

食欲がなくなりがちな夏に冷やしうどんなんかは食べやすいですよね!!

炭水化物でエネルギー減にもなるので、土用の丑の日によく食べられていた食材の1つです。

その他

他にも、牛(うしにく)、馬肉(うまにく)などがあります。献立の参考にはならなそうですが、うさぎなんかも食べられていた食材のひとつだそうです。

身近な食材が沢山あるので、もしもうなぎが食べられなくても、これを知れば全く問題なしですね!!

土用の丑の日はこどもと一緒に行事食を食べよう!

ここまで「う」のつく食材ばかり紹介してきましたが、土用の丑の日には「う」がつく食べ物の他にも、「土用餅」「土用しじみ」「土用卵」と呼ばれる食べ物が行事食として食べられてきたのですがご存じですか?

一体どんな食べ物なのか1つずつご紹介しましょう!

土用餅

昔は宮中の公家の間では土用の入りの日に、ガガ芋の葉を煮出した汁でもち米の粉を練り丸く丸めた物を味噌汁に入れ食べると暑気あたりしないという風習があったそうです。

江戸時代中期からはこれが変化し、餅は力餅、小豆は厄除けに通じるということから、食べると無病息災で過ごせると言われ、餅を小豆餡で包んだ、今で言うあんころ餅を食べるようになりました。

土用しじみ

しじみはたんぱく質やタウリンなどの栄養素が豊富で、土用しじみは腹薬とまで言われていたほど。

しじみの旬は夏と冬2回あり、それぞれ「土用しじみ」、「寒しじみ」と呼ばれております。

旬の時期には普段よりさらに栄養が豊富になるので、旬の時期である土用の丑の日に食べるに適した食べ物と言えます。

土用しじみは、「う」のつく食べ物を食べるという風習が根付く前から食べられていた食べ物だそうですよ!

土用卵

卵は栄養価が高く、昔から滋養強壮に効果がある食べ物とされていますよね。

土用卵とは何か特別な卵の種類ではなく、土用の時期に産み落とされた卵の事です。

卵は良質のたんぱく質を多く含んでいて栄養価が高いことから、土用の丑の日にうなぎと同様に食べるようになったようです。

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知れば知るほど昔の人の知恵って凄いなぁ、と感心させられますよね。

厳しい暑さを乗り切るため色々工夫していたのですね。

どういう背景からこれらが食べられるようになったかを話しながら、土用の丑の日はお子さんと一緒に献立を考え、行事食を食べてみてはいかがでしょうか。

・うな丼
・きゅうりのたたき
・しじみのお味噌汁
・卵焼き

など、お子様でも食べやすい献立にしてあげると、お子様でも土用の丑の日を一緒に楽しむことができそうですよ!

最後に

いかがでしたか?

土用の丑の日にうなぎが食べられるようになった由来を知りビックリされた方も多いのではないでしょうか。

「う」の付く食べ物、土用にちなんだ食べ物、実はこんなにも色々土用の丑の日に食べられてきた食材があったんですね。

暑さが厳しくなってくると食欲がなくなりがちですが、土用の丑の日はうなぎだけでなく色々食材を組み合わせて料理し、厳しい夏の暑さに打ち勝つ体づくりをしてみてはいかがでしょうか?!

ぜひ、土用の丑の日の献立にお役立て下さい♪